5月27日と28日の2日間にわたり、SBIアートオークションは東京・代官山のヒルサイドフォーラムで「モダン&コンテンポラリーアートセール」を開催した。
27日のオークションでは、エディション作品や写真作品などが出品。堅調なセールがおこなれた。本記事では、現在のマーケットで人気を集める作家のユニーク作品や、高額落札作品がみられた28日の様子を中心にレポートする。
28日のオークションは今井麗の作品からスタートした。《BUTTER TOAST》(2020)は40万〜70万円の予想落札価格に対して550万円で落札。次いで出品された18年の《Cooking in 3min》(2018)は、8分間の入札合戦の末に1700万円で競り落とされた。事前の最高予想落札価格90万円の約19倍となったこの金額は、今井のこれまでのオークションレコード、昨年10月にSBIのオークションで落札された《BREAKFAST》(2020)の805万円を大幅に更新した。
多くのコレクターから支持を得ている若手アーティストの落札結果にも注目が集まった。平子雄一の《An Idealist 4》(落札価格770万円)をはじめ、SBIオークションに初めて出品されたbaanaiの《ARIGATOUGOZAIMASU》(落札価格195万円)、ジャン・ジュリアン《Untitled》(落札価格530万円)、ジュン・オソン《Shooting 1》(落札価格340万円)《Line 2》(落札価格460万円)は、いずれも事前の最高予想落札価格の3〜4倍以上の価格で落札。梅沢和木の《キャラと瓦礫の理想郷》は、最高予想落札価格150万円の5倍以上となる830万で落札された。