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中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド・アート&デザイン」。ダブルホールに主要ギャラリーが集結

世界のアートシーンが上海に注目する11月。代表的なイベントのひとつとして、「ウェストバンド・アート&デザイン」が11月7日〜10日に上海ウェストバンド・アートセンターで開催される。「ダブルホール」のかたちで行われる中国本土最大級の同フェアでは、2会場にわたって幅広いジャンルの現代美術作品が紹介される。

 

2018年の展示風景より、ホールAの外観 Courtesy of Westbund Art & Design

 昨年初めて「ダブルホール」という形式で行われた、中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド・アート&デザイン」が、11月7日より上海ウェストバンド・アートセンターの2会場で開催される。

 今年第6回となる同フェアには、18ヶ国から108のギャラリーが参加。今年のフリーズ・ロンドンでスタンド・プライズを受賞したスティーヴン・フリードマン・ギャラリーをはじめ、ギャラリー・レロング、タン・コンテンポラリー・アート、そして日本の東京画廊+BTAPや思文閣、KOTARO NUKAGAなど28のギャラリーが初出展となる。

2018年の展示風景より、デイヴィッド・ツヴィルナーのブース Courtesy of Westbund Art & Design

 ホールAには、ハウザー&ワースやペース、ペロタン、デイヴィッド・ツヴィルナーなどのメガギャラリーが集結。ハウザー&ワースでは、今年生誕100周年となるオーストリアのアーティスト、マリア・ラスニック(1919〜2014)の個展を開催。香港のパール・ラム・ギャラリーとロンドンのベン・ブラウン・ファイン・アーツは、今年上海当代芸術博物館での3人展に参加した李禹煥とイヴ・クラインの作品を紹介する。

 ホールNでは、ギャラリー・アイゲン+アートやギャラリー・レロング、東京画廊+BTAPが、デイビット・シュネル、ギュンター・フォルグ、朴栖甫(パク・ソボ)、榎倉康二、菅木志雄など戦後ヨーロッパやアジアの現代美術の作品を紹介。ロンドンのマールボロ・ギャラリーは、杉本博司による長10メートルの作品も展示するという。

2018年の展示風景より、「DREAM VIDEO 100」セクション Courtesy of Westbund Art & Design

 会場内外でパブリック・アートを発表する「Xiàn Chǎng(現場)」セクションでは、楊福東(ヤン・フードン)や陳維(チェン・ウェイ)、リチャード・ディーコンらによる作品を展示。昨年ローンチされた屋外での映像上映プログラム「dream video」セクションでは、クレメンス・ボン・ヴェーデマイヤー、カティンカ・ボック、何孟娟(イサ・ホー)など30人のアーティストによる映像作品を、毎日12時間にわたって上映する。

 また会場内には、サザビーズ傘下のS|2ギャラリー、ドイツのアート書籍出版社・タッシェン社、ルイ・ヴィトンの書籍出版部門による特別ブースも登場。S|2ギャラリーでは、現在六本木の森アーツセンターギャラリーで個展を行っているジャン=ミシェル・バスキアと、バスキアに大きな影響を与えたアンディ・ウォーホルのふたり展を開催。そちらも見逃せない。

編集部

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