2018.9.19

上海アートシーンを牽引する「ウエストバンド・アート&デザイン」と「アート021」が出展者リストを発表

上海アートシーンを牽引するアートフェアである「ウエストバンド・アート&デザイン」と「アート021」が、出展ギャラリーのリストを発表した。オオタファインアーツ、タカ・イシイギャラリーなど日本のギャラリーを含む約100の世界トップクラスのギャラリーが集まり、優れた現代美術を紹介する。会期は11月8日〜11日。

2017年のウエストバンド・アート&デザイン会場外観 Courtesy of West Bund Art & Design
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 上海アートシーンを牽引する「ウエストバンド・アート&デザイン」と「アート021」というコンテンポラリー・アートフェアが、出展ギャラリーのリストを発表した。11月8日から11日まで上海で開催されるこの2つのフェアでは、約100の世界屈指のギャラリーが集まり、優れた世界各国の現代美術作品が並ぶ。

アート021 上海コンテンポラリー・アートフェア

 今年第6回となるアート021では、18ヶ国30都市から103のギャラリーが出展。出展ギャラリーのなかには、ガゴシャン、デイヴィッド・ツヴィルナーなど世界有数のギャラリーのほかに、オオタファインアーツ、タカ・イシイギャラリーなど日本現代美術を代表するギャラリーも含まれている。

2017年のアート021会場外観 Courtesy of ART021

 今回のフェアでは、「メイン・ギャラリーズ」というセクションに加え、出展ギャラリーがアーティストの個展もしくは3人以内のグループ展を企画する「アプローチ」、大規模な絵画、彫刻、インスタレーションを展示するパブリック・アートプログラムである「ビヨンド」と「ビヨンド・エクステンド」というセクションが設けられている。

 また、今年新たに設立された「デツアー」では1人のキュレーターが展示を担当。世界的規模での芸術的、知的、社会的、政治的、経済的な変化や発展を様々な観点からとらえるものとして、今後フェアの常設セクションとなる。

2017年のアート021会場風景 Courtesy of ART021

ウエストバンド・アート&デザイン

 今年5年目に入るウエストバンド・アート&デザインは、「ダブルホール」という形式で開催される。従来のウエストバンド・アートセンター・ホールAの反対側に、約1万平米の新しい会場が9月に完成。この2つの会場では、アジア、ヨーロッパ、北米の39都市から90のギャラリーが現代美術作品を展示。

 今年のフェアでは、「Xiàn Chǎng(現場)」というセクションが設立され、会場内外のパブリックエリアでアーティストがスペースに合わせて制作した作品や、初出展の作品が展示される。

2017年のウエストバンド・アート&デザイン会場風景 Courtesy of West Bund Art & Design

 上記のアートフェアと同時期に、第12回の上海ビエンナーレや上海の主要な美術館、ギャラリー、アートスペースでの様々な展覧会も開催される。11月の上海は、世界のアートカレンダーにおいて大いに注目される場所となっている。