アメリカ第44代大統領バラク・オバマとミシェル・オバマの歩みを伝える複合文化施設「Obama Presidential Center(オバマ大統領センター)」が、6月19日にシカゴのジャクソン・パークで開館した。
オバマ夫妻の歩みと市民参加の歴史をたどる
同センターは、オバマ財団(The Obama Foundation)が主導するプロジェクトとして構想されてきた施設だ。「人々が社会を変える力を学び、つながり、行動するための場所」を理念に掲げ、約19.3エーカー(約7万8104平米)の敷地内にミュージアム、フォーラム、図書館、スポーツ施設、庭園、広場などを備える大規模キャンパスとして整備された。

施設の設計を手がけたのは、ニューヨークを拠点とする建築事務所、トッド・ウィリアムズ・ビリー・ツィン・アーキテクツで、シカゴのインタラクティブ・デザイン・アーキテクツが共同設計を担った。キャンパスの象徴となるのが、高さ約225フィート(約69メートル)のミュージアム・タワーだ。花崗岩で覆われた彫刻的な外観は、従来の大統領図書館とは異なる存在感を放ち、最上階にはシカゴ南部やミシガン湖を望む「Sky Room」が設けられている。オバマ夫妻はこの施設を、歴史を保存するだけでなく、市民の参加と対話を促す公共空間として構想したという。

施設の中核をなすミュージアムでは、アメリカ初のアフリカ系大統領となったバラク・オバマと、ファーストレディとして活動したミシェル・オバマの軌跡を4フロアにわたって紹介する。2008年大統領選挙の熱狂を伝える展示「Yes We Can」や、オバマ政権時代の執務室を再現した実物大のオーバルオフィスなどが見どころとなっている。

展示はオバマ夫妻の個人史にとどまらず、公民権運動や民主主義の発展、コミュニティ活動の歴史とも重ね合わせながら構成されている。館内は「Toward a More Perfect Union」「Working for the Common Good」「The People's House」「We the People」などのセクションに分かれ、市民参加と社会変革の可能性を来館者に問いかける内容となっている。
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