落合陽一の万博パビリオン「null²」が進化。2026年に常設シアター「null²ⁿ」、27年には「GREEN×EXPO」で「null⁴」を展開【3/3ページ】

第2弾では「GREEN×EXPO」で風景変換彫刻へと“転生”

 これに続く第2弾として、2027年3月開幕の2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)では、新作「null⁴(テトラヌル)」が公開される。

null⁴のイメージ ©Yoichi Ochiai
null⁴のイメージ ©Yoichi Ochiai

 本作はたんなる移設ではなく、自然の中に転生した「風景変換彫刻」と位置づけられている。会場内の「SATOYAMA Village」に設置され、回転する鏡面が花、空、風、そして来場者の影を取り込み、風景をインタラクティブに変容させる。テトラレンマを標榜する4棟の「null⁴」と、巨大なマニ車のようなオブジェクトが回転しながら、環境と知覚の新たな循環を生み出す「生命彫刻」として提示される。

計算機自然が描く、AI時代の「美しい四苦八苦」

 本プロジェクトを伴走支援する株式会社マクニカは、引き続きデジタルヒューマンを活用した体験設計をサポート。プロデューサーの落合は、今回の横浜展開について次のようにコメントしている。

「大阪の地で生まれた『null²』は、計算機自然、人間とAI、デジタルと物理が溶け合う新しい風景を生み出しました。次は横浜です。みなとみらいの中で一度『記号』を手放し、そして上瀬谷の深い森の中で計算機自然の新たな現実と出会う。この都市と自然を股にかけた『どこでもなくてどこにでもある』計算機自然の旅は、AI時代における人間の美しい『四苦八苦』を肯定する壮大な儀式になります。さようならホモサピエンス。そして、おかえり、ヌルの森。」

 物理空間とデジタルが溶け合う次なる物語は、横浜の地で新たなフェーズへと向かう。