最優秀賞に選ばれたのは、ジンバブエ出身のモファット・タカディワ。ジンバブエ・ハラレのポリテクニック・カレッジにてファインアートのディプロマ課程を修了。これまでに、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ(2024)、サンパウロ・ビエンナーレ(2025)をはじめ、国際的に作品を発表してきた。

優秀賞のひとりであるコンゴ民主共和国出身のゴゼット・ルボンドは、2014年にキンシャサの美術アカデミーにてビジュアル・コミュニケーションを専攻し、卒業。これまでに、カンパラ・ビエンナーレ、ルブンバシ・ビエンナーレをはじめとするビエンナーレやグループ展に参加しており、2024年には日本の弘前れんが倉庫美術館でも作品を発表した。2021年には、パリ・フォトに出展する新進作家に毎年授与される「メゾン・ルイナール・プライズ」を受賞。22年には、UCLAのファウラー美術館作品が発表された。作品はケ・ブランリ美術館など様々な美術館に収蔵されている。

同じく優秀賞に選出された南アフリカ出身のウナティ・ムコントは、南アフリカのネルソン・マンデラ大学にて建築学の学士号を取得。また、ヨハネスブルグを拠点とする「アーキテクチャー・フォー・ヒューマニティ」にてデザイン・フェローとして活動。近年の主なレジデンシー参加に、ツァイツ アフリカ現代美術館における「TOLET」、A4アーツ・ファンデーションでの「AVOID」などがある。

スポンサー賞は2人。Toyota Tsusho Awardを受賞したボツワナ出身のカトレゴ・C・L・トワラは、スウェーデン・アカデミー・オブ・リアリスト・アートおよびバルセロナ・アカデミー・オブ・アートで学び、確かな技術的基盤に裏打ちされた制作を行っている。2024年には「ニュー・エマージェンス・アート・プライズ」 を受賞。25年には、バナナ・クラブ・アーティスト・ファンドとともに参加したラティチュード・アートフェアが初のアートフェア出展となり、ソロブースは完売を記録した。

いっぽうCFAO Awardを受賞したのは、エチオピア出身のティズタ・ベルハヌ。2013年にアディスアベバ大学アレ・スクール・オブ・ファインアーツ・アンド・デザインを卒業。24年には、アディスアベバのアディス・ファインアートで個展「Agape」を開催した。これまでに、ナイジェリア、南アフリカ、スウェーデン、アメリカ合衆国において、グループ展および個展を多数開催している。

本アワードは、アフリカ、アジア、ヨーロッパを結ぶ新たな文化的回路の構築を目指すものでもある。企業主導の枠組みでありながら、キュレーションや国際的審査体制を通じて高い独立性と専門性を担保している点も特徴的だ。 今回選出された5名は、それぞれ異なる地域やメディアを背景にしながらも、現代アフリカの多様性と創造性を体現する存在といえるだろう。本アワードが彼らの活動をいかに国際的文脈へ接続していくのか、今後の展開が注目される。
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