毛利悠子が世界初となる美術館での個展を開催。音響を使った大規模な新作彫刻も公開
国内外で活躍する美術家・毛利悠子の個展「毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする」が、青森県の十和田市現代美術館で開催される。本展は同美術館の開館10周年の展覧会。毛利にとって世界初となる美術館での個展に注目が集まる。会期は10月27日〜2019年3月24日。
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青森県の十和田市現代美術館が、同美術館の開館10周年の展覧会として「毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする」を開催する。
毛利は1980年神奈川県生まれの美術家。近年では「リヨン・ビエンナーレ 2017」(フランス)、「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ 2016」(インド)、「ヨコハマトリエンナーレ 2014」(神奈川)といった国際展にも続々参加。おもな受賞歴に15年「日産アートアワードグランプリ」、16年「神奈川文化賞未来賞」、17年「第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞」がある。
これまでハタキ、スプーン、空き缶など、日常生活で目にするもので作品を構成し、電気、磁力、空気の動きなど、目に見えないエネルギーの存在を示してきた毛利。
今回、世界初の美術館での個展となる本展にあたって、毛利は、アンモナイトからケーブルのより線(複数の細い線が寄せ集まったもの)など、様々なレベルで見ることのできる渦や回転、あるいは螺旋運動から得たインスピレーションをもとに制作。日本初公開の音響を使った大規模な新作彫刻のほか、映像、版画、現場で即興的に生み出されるインスタレーションも見ることができる。
天体の運行や、社会の大きな動向/変化などを象徴的に表したという作品群。目に見えないものの可視化に挑み続ける毛利の作品空間に没入したい。
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撮影=松浦歩 Photo courtesy Fujisawa City Art Space(参考画像)
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ゴヴェット・ブリュスター・アート・ギャラリー/
レン・ライ・センター(ニュープリマス、2018)での展示風景
Photo courtesy Govett-Brewster Art Gallery/Len Lye Centre(参考画像)