evalaが「アルス・エレクトロニカ賞2025」で、「冨田勲特別賞」を受賞。日本人では初

メディア・アート分野でもっとも歴史と権威を持つ国際コンペティション「アルス・エレクトロニカ賞2025」において、evala(エヴァラ)が「冨田勲特別賞」を日本人として初めて受賞した。

evala Photo by Susumu Kunisaki

 国際的なメディア・アートの祭典「アルス・エレクトロニカ賞2025」において、日本の音楽家/サウンド・アーティストevala(エヴァラ)が「冨田勲特別賞」を受賞した。同賞を日本人が受賞するのは今回が初めてとなる。

 アルス・エレクトロニカ賞は、1987年にオーストリア・リンツで創設された、メディア・アート分野でもっとも歴史と権威を持つ国際コンペティションである。今回の受賞では、evalaが2024年12月よりNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催した個展「evala 現われる場 消滅する像」に出展された新作《ebb tide》、およびこれまでの創作活動全体が高く評価された。

evala ebb tide
Photo by MARUO Ryuichi. Courtesy of NTT InterCommunication Center [ICC]

 冨田勲特別賞は、シンセサイザー音楽の先駆者であり、20世紀を代表する作曲家でもある冨田勲の創造精神を称えて創設された賞。アルス・エレクトロニカの「デジタル・ミュージック&サウンド・アート部門」のゴールデン・ニカ賞と並行して選出され、音楽と技術の両面において革新を続けるアーティストに贈られる。

編集部