フランス・パリのルーヴル美術館で、同館を象徴する作品《モナ・リザ》が活動家によって攻撃される事件が起きた。
事件の発生は1月28日。食に対する活動家グループ「Riposte Alimentaire」の女性メンバー2人が、作品に対してカボチャのスープを投げつけた。フランスの通信社「CLPRESS」が投稿した動画では、メンバーらは「健康的で持続可能な食料」の権利を要求する様子がとらえられている。
ALERTE - Des militantes pour le climat jettent de la soupe sur le tableau de La Joconde au musée du Louvre. @CLPRESSFR pic.twitter.com/Aa7gavRRc4
— CLPRESS / Agence de presse (@CLPRESSFR) January 28, 2024
作品はガラスによって保護されていたため無事で、すでに展示は再開されている。フランスのダチ文化相はXで「モナリザは私たちの遺産と同様、未来の世代のもの。いかなる理由も、それを標的とすることを正当化することはできない!」と投稿している。
La Joconde, comme notre patrimoine, appartient aux générations futures.
— Rachida Dati ن (@datirachida) January 28, 2024
Aucune cause ne peut justifier qu’il soit pris pour cible !
J’adresse tout mon soutien aux personnels du @museeLouvre.
活動家らによる名画への攻撃は22年に活発化し、ロンドンのナショナル・ギャラリーやマウリッツハイス美術館、パラッツォ・ボナパルト、レオポルド美術館などで作品が標的となった。またルーヴル美術館でも今回同様、《モナ・リザ》がクリームがついたケーキを投げつけられる事件が起こっている。昨年にはロンドン・ナショナル・ギャラリーでベラスケスの代表作《鏡のヴィーナス》を救助用ハンマーで攻撃されており、活動家らによる名画への攻撃は散発的に継続している。