フェラガモがウフィツィ美術館とタッグ。名画を使用したニュー・ルネサンス・キャンペーンとは?

イタリアを代表するブランド「フェラガモ」が、ウフィツィ美術館とパートナーシップを締結し、同館所蔵作品を使用したニュー・ルネサンス・キャンペーンを発表した。

 イタリア・ボニート村に14人兄弟の11番目の子として生まれ、12歳のころから美しい靴をつくり続け、やがてアメリカでハリウッドの要望を熟知した若きイタリア人職人として生まれ変わったサルヴァトーレ・フェラガモ。そのDNAをいまも伝え続ける「フェラガモ」が、ルネッサンスをテーマにしたキャンペーンをスタートさせた。

 サルヴァトーレ・フェラガモはナポリ近郊のアッヴェリーノ地方出身でありながら、「ルネサンスの宝石」とも呼ばれるフィレンツェに魅了されたひとり。フェラガモのクリエイティビティの根幹には、つねにフィレンツェという街の体験や、ルネサンスを称賛し続けるフィレンツェの心臓・ウフィツィ美術館がそばにあったという。

 今回、クリエイティブ・ディレクターのマクシミリアン・デイヴィスがブランドの新しいビジョンを描くにあたり、フェラガモはウフィツィ美術館とのパートナーシップを締結。ベッリーニ、ヴェロネーゼ、ボッティチェリの作品のなかに、シャープなテーラリングや精巧なスーツ、豊かな質感のファブリック、大胆な素材や色使い、「ハグ」バッグ、アーカイヴにインスパイアされたゴールドのサンダルなどをまとった、ブランドのミューズやマクシミリアンの友人といった多様なクリエイティブ・コミュニティのメンバーを登場させた。

 マクシミリアン・デイヴィスはこの絶妙なマッチングについてこう語っている。「ルネサンスはフィレンツェに色濃く根付き、そのフィレンツェの文化はFERRAGAMOのクリエイティブを支える根幹として受け継がれています。メゾンが新たなステージへ踏み出すいま、ルネサンス発祥の地を私たちの原点であると再認識し、フィレンツェの深く芸術的なスピリットを活かして新しいコレクションを披露することは、とても意味のあることだと考えました」。 

 キャンペーンに登場する作品は、アレッソ・バルドヴィネッティ《受胎告知》(1457)、ジョヴァンニ・ベッリーニ《聖なる寓意》(1490-1500)、パオロ・ヴェロネーゼ《受胎告知》(1570-75)、フランチェスコ・グラナッチ《牢獄へ行くヨセフ》(1515)、ジョルジョ・ヴァザーリ《アレッサンドロ・デ・メディチの肖像》(1534)、 サンドロ・ボッティチェリ《長老コジモのメダルを持つ男の肖像》(1475)、《サン・マルティーノ・アッラ・スカラの受胎告知》(1481)、ピエロ・デッラ・フランチェスカ《フェデリコ・ダ・モンテフェルトロとバッティスタ・スフォルツァの二部作》(1467-1472) 。

 ルネサンスの精神と21世紀のラグジュアリーの世界が交わる世界を堪能したい。

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