中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用。松竹が「SHUTL(シャトル)」をオープン

松竹株式会社は今年秋、東劇ビルの隣接地に中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用した新スペース「SHUTL(シャトル)」を新たにオープンさせる。

SHTUL完成イメージ図

 今年4月に解体された黒川紀章建築の名作として知られる銀座の「中銀カプセルタワービル」。そのカプセルが、新たに生まれ変わる。

 松竹は、「中銀カプセルタワービル」のカプセル2基(オリジナルの内装を保持した状態と、内装を取り払ったスケルトン状態を1基ずつ)を取得。再利用し、新スペース「SHUTL(シャトル)」を東劇ビルの隣接地に今年秋、オープンさせる。

中銀カプセルタワービル 画像提供=中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト

 同スペースは、「現代における日本文化の再定義/再評価の促進と未来の担い手の開拓」と「日本文化における若手育成機会の創出」を運営方針に掲げており、伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、伝統文化と現代のカルチャーの融合、そして日本文化そのものの新陳代謝を促進することを目指すという。

 新設する建物内には2基のカプセルが収納され、それぞれのカプセルを活用しながら美術・工芸作品の企画展示・販売や、映像上映などを通じたイベントが企画・実施される。またカプセルは1基からレンタル可能だという。

オリジナルの内装を残したカプセル内観 撮影=山根かおり

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