今年、キーウをはじめとしたウクライナ各所で7つの新作を発表し話題を集めたバンクシーが、ウクライナ支援のために動き出した。
バンクシーは自身のInstagramで新作のプリント作品を発表。これを50枚制作・販売し、そのすべての収益を「ウクライナの友人たち」に寄付すると明らかにした。
作品はネズミが「FRAGILE」と書かれた段ボールに爪を立てながら滑り落ちていく様子を描いたもの。販売はレガシー・オブ・ウォー財団のサイトで行われ、各プリントにはサインとシリアルナンバーが入る。ネズミの爪痕は1点ずつバンクシーがピザカッターで傷をつけるため、1点ごとに異なるという。購入は1人1枚限りで、価格は5000ポンド(税抜)だ。購入するには12月16日までの登録が必要となる。
レガシー・オブ・ウォー財団のジャイルズ・デュレイCEOは、この販売収益をウクライナ東南部ドンバスにおける民間人支援のための救急車と支援車両、そして発電機やガスヒーター、太陽光発電の照明などの購入に充てる予定だという。またキエフにある女性やLGBTQコミュニティのためのシェルターへの支援も継続することを明らかにしている。