第8回となる「ヨコハマトリエンナーレ2023」の開催が決定した。アーティスティック・ディレクターはリウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーの二人組が務める。会期は2023年12月9日~2024年3月10日。
リウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーは、アーティストのリウと美術史家のルーの二人組。2007年より共同キュレーションを開始し、北京を拠点にヴェネチア、光州、イスタンブール、釜山など世界の国際展で活躍してきた。
ディレクター選考委員の委員長を務める浅田彰は、選考にあたって次のように述べている。
リウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーの提案は、世界各地のアート・フェスティヴァルでよく見る流行のテーマを並べるのではなく、日本でも馴染み深い魯迅の『野草』という散文詩集から出発して深く広く想像力を巡らそうとするもので、アジアに開かれた都市・横浜でのアート・フェスティヴァルにふさわしいものと思われました。
──ヨコハマトリエンナーレ公式ウェブサイトより
日程は初の冬季開催となる。現在、改装のため閉館中の横浜美術館も本展をもってリニューアルオープン。また、前回の横浜トリエンナーレと同様にプロット48も会場となる。
開催にあたり、横浜トリエンナーレの総合ディレクターで横浜美術館館長の蔵屋美香は次のようにコメントを寄せている。
今から21年前、横浜トリエンナーレは、タイトルに「メガ・ウェイブ」をうたい、「市民に開放された巨大な祝祭」とのコンセプトを掲げて出発しました。以来横浜トリエンナーレは、一言でいうなら、波が打ち寄せる「みなと」で行われる人々の「祝祭」を長くその理念としてきたのです。
20年の節目を過ぎたいま、横浜トリエンナーレは、あらためて「みなと」と「祝祭」の意味を捉えなおし、更新したいと考えます。
──ヨコハマトリエンナーレ公式ウェブサイトより