2005年から19年まで森美術館の館長を務めた南條史生が率いるエヌ・アンド・エー株式会社(N&A)。同社が、新たにアートを軸としたラーニング事業「Art SEED」を開始すると発表した。
N&Aは1990年に設立。以降、展覧会のキュレーションやパブリック・アートのコンサ ルティング、美術館の設立・運営、シンポジウムや教育プログラム制作、出版・編集など様々なアート事業を行ってきた。今回、同社はその実績や経験を活かし、ラーニングプログラムをスタート。各事業者と共同でプログラムを行う。
同社ではすでに、キュレーターを顕彰する「ネクスト・キュレーターズ・コンペティション 2021」(エイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社、D/C/F/Aとの3社共同主催)やアート&プロジェクトマネジメント講座(株式会社ロフトワークとの合同事業)、アートガイド講座、アートトークなどを実施。これらに加え、来春には企業向けアート講座も開催する。
南條は「社会はますますアートの重要性を認識し、 アートシンキングの価値も声高に語られています。そこで今、ラーニング事業を立ち上げ、多くの若い世代と自身の経験を分かち合うことにしました」とコメントを発表。「今後もラーニング事業をさらに展開し、創造性の価値とアートの重要性を広めて行きたいと思います」としている。