化粧に関する浮世絵と古典籍がオンラインで閲覧可能に。ポーラ文化研究所がデータベースを公開

ポーラ文化研究所が国文学研究資料館と協力・連携し、同研究所が所蔵する古典籍176冊と浮世絵349点の高精細デジタル画像を初めてオンラインで一括公開するデータベースが4月16日に公開した。

化粧眉作口傳 宝永5年(1708)

 化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所が昨年発表した、同研究所に所蔵される化粧や髪型、装いなどに関する資料をオンラインで公開するデータベースが4月16日に公開した。

 同プログラムは、国文学研究資料館と協力・連携し、同研究所が所蔵する古典籍176冊と浮世絵349点の高精細デジタル画像を初めてオンラインで一括公開したもの。ユーザーはインタネットを通じて、化粧文化に関する大規模な資料群を完全無料で検索・閲覧することができる。

渓斎英泉 浮世四十八手 夜をふかして朝寝の手 文政4~5年頃(1821~22頃)
化粧眉作口傳 宝永5年(1708)

 今回の公開によって、化粧文化への理解を広げるとともに、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究、そして海外からの日本文化理解の促進に寄与することが期待されるという。また、コロナ禍によりテレワークへのニーズが高まり、大学等の教育機関における遠隔授業をはじめ、信頼できる文化学術資源を必要とするものが多くなっている状況のなか、ウィズ・ポストコロナ時代におけるニーズにも大いに資するものだと考えられている。

ポーラ文化研究所「化粧文化データベース」より

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