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INSIGHT - 2020.4.12

100年前のパンデミックで犠牲となった画家エゴン・シーレ。その世界に浸る世界最大のオンラインデータベースをチェック

およそ100年前に発生したパンデミック、スペイン風邪。その犠牲となり、2018年に没後100年を迎えたのが、画家エゴン・シーレだ。その作品を総覧できるウェブサイト「egonschieleonline.org」をご存知だろうか?(本稿は2018年の記事を改訂したものです)

エゴン・シーレ 死と乙女 1916 出典=「egonschieleonline.org」より
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 ウィーン世紀末美術を代表する作家、エゴン・シーレ(1890〜1918)。その没後100年に当たる2018年、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンでは大規模な個展が行われ、19年には国立新美術館でウィーン世紀末美術をテーマにした展覧会「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」が開かれるなど、シーレには昨今大きな注目が集っている。

 1909年にウィーン美術アカデミーを離れ「Neukunstgruppe(ノイクンストグルッペ:新たなる芸術の集い)」を設立し、1918年にスペイン風邪に倒れるまでの10年間で300点もの絵画と数百に及ぶドローイングを制作したシーレ。

 そんなシーレの画業を総覧できるのが、オンラインデータベース「egonschieleonline.org」だ。

出典=「egonschieleonline.org」より

 同サイトは、シーレのもっとも新しいカタログレゾネであるジェーン・カリアによる『Egon Schiele: The Complete Works』 (1990に刊行、98年に改訂)をもとにしたものであり、現時点でペインティング、素描、彫刻などを掲載。なかでもペインティング の掲載数は419点にもおよび、シーレの代表作として知られる《ほおずきの実のある自画像》(1912)、《死と乙女》(1915)なども見ることができる。

出典=「egonschieleonline.org」より

 データベースには作品画像はもちろん、作品来歴、展覧会出品歴、そして関連する作品も示されているのが同サイトの特徴だ。

 新型コロナウイルスが世界中に蔓延するなか、100年前のパンデミックで妊娠中の妻を亡くし、自身も犠牲者となったエゴン・シーレ。その作品にいま、あらためて思いを寄せたい。