シカゴがアーティストや芸術団体に約2.5億円の助成金。パブリック・アートの制作などを支援

アメリカ・シカゴ市が、地元のアーティストや芸術団体に約250万ドル(約2億5000万円)の助成金を拠出することを発表。大規模なパブリック・アート・プロジェクトの委託制作や小規模な地元プロジェクトへの支援などに充てられる。

シカゴ市に設置されているアニッシュ・カプーア《クラウド・ゲート》 Photo by Jake Beman (C) Unsplash

 アニッシュ・カプーアの巨大彫刻《クラウド・ゲート》などで知られるアメリカ・シカゴ。同市の文化庁・特別イベント局(DCASE)が、地元のアーティストや芸術団体に約250万ドル(約2億5000万円)の助成金を拠出することを発表した。

 今回の助成金は、健康、経済、人道的危機に対応したアートを支援するために75万ドルを提供する「アーティスト・レスポンス・プログラム」と、シカゴ市内の非営利芸術団体に170万ドルの追加助成金を授与する「シティアーツ・プログラム」の2部構成。

 前者には、大規模なパブリック・アート・プロジェクトを最大10点委託制作するための50万ドルと、小規模な地元プロジェクトに支援するための25万ドルが含まれている。

シカゴ Photo by Erol Ahmed (C) Unsplash

 DCASEは現在、パブリック・アート・プロジェクトの提案を受け付けており、それぞれのアーティストやアーティスト・グループには5万〜10万ドルの助成金を授与予定。ファイン・アート、ダンス、デザイン、映画、音楽などあらゆる形式の作品が対象となっており、公共の安全、公平性、アクセスに取り組むプロジェクトや、シカゴの南側と西側の空間を活性化・修復・再構築するプロジェクト、コミュニティや機関を活性化し、より広範な社会問題、機会、課題に取り組むプロジェクトが優先されるという。

 また小規模な地元プロジェクトへの支援として、DCASEは市内の慈善団体と提携し、住民と対話、熟考、行動することを目的としたプロジェクトを手がけるアーティストに1000〜1万ドルの資金を提供する。

 いっぽう「シティアーツ・プログラム」は、あらゆる規模の非営利芸術文化団体に向けたもので、助成金の規模は170万ドルとなる。

シカゴ Photo by Pedro Lastra (C) Unsplash

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