角川武蔵野ミュージアムの外壁に鴻池朋子《武蔵野皮トンビ》が出現。「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトの第2弾
現在、会田誠による《疫病退散アマビヱ之図》を展示するなど、「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトを行っている角川武蔵野ミュージアム。その第2弾として、鴻池朋子の《武蔵野皮トンビ》が公開された。
![](https://bt.imgix.net/magazine/23395/main/1610080032094_389871b60af446208a7c19477be24e3b.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,378,4032,2268&v=3)
2020年11月6日にグランドオープンを迎えた角川武蔵野ミュージアム。同館では、6人のアーティストがコロナ禍のなかで人々に求められるイメージをそれぞれの解釈で制作する「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトを行っている。第1弾として、現在は会田誠による《疫病退散アマビヱ之図》を今年3月まで展示中だ。
今回その第2弾として、外壁に鴻池朋子の《武蔵野皮トンビ》が設置された。この先1年にわたり壁に展示される予定となっている。
![](https://bt.imgix.net/magazine/23395/content/1610080054135_7e6f7f2adc7d8bdcbd84bc7b20ab94c0.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
皮革を支持体として、トンビの身体には多様な生きものや景色、現象が描かれている。隈研吾による堅牢な岩の建築と、脆さと有限性をもつ作品の対比が印象的な同作は、様々なシステムが限界を迎えつつあるいま、様々な問いを投げかける。
安全で守られた美術館という環境を一番の弱点と感じ、その「妙な感触」は東日本大震災を経てより自覚的になってきたという鴻池。同作については「『動物の皮』は天候とやりとりしながら、約1年間、人間の皮膚のように経年変化しタフに歳とっていくことでしょう」とコメントしている。
![](https://bt.imgix.net/magazine/23395/content/1610080093980_81e2427c630af7633aa4970a6e8702ec.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
なお「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトでは今後、川島秀明、大岩オスカール、荒神明香らが作品を発表予定だ。