西村経済再生担当大臣は5月3日の記者会見で、休館が続く美術館・博物館について言及。感染拡大防止策を徹底したうえで再開できるという方向性を示した。
西村大臣は、「美術館・博物館、図書館などでは、感染防止のために消毒液での消毒や、人と人との距離を置く、入場制限を行う、密にならないようにするなどを行っていいただきながら、一定のことは認めてもいいのではないか」と言及。4日の専門家会議を経て、対応を決めていくという。
多くの美術館・博物館は休館の期限を5月6日、あるいは「当面のあいだ」としているが、感染拡大防止対策を即座に講じることができるのかが懸念される。
なお、美術館・博物館の再開については、文化庁が補正予算として「文化施設の再開における感染症対策支援」 を21億円計上。このうち17.4億円は、感染予防のための施設整備を補助。400万円を上限に、赤外線カメラ装置や空調換気、消毒液などの衛生面の予防対策、公演再開に伴う環境整備のための経費に充てられ、残り3億円で美術館・博物館における時間制来館者システムを導入する費用を、各館300万円を上限に支援することとなっている。
加えて、国際美術館会議(CIMAM)はパンデミック下において美術館が注意すべき事項を公開。ソーシャル・ディスタンス確保を含め、どのような運営がなされるべきかを示している。こちらもあわせてチェックしてほしい。