2019.10.29

第12回恵比寿映像祭、総合テーマは「時間を想像する」に決定。スタン・ダグラス、ナム・ファヨンなど第1弾作家も発表

映像領域と芸術領域を横断するフェスティバルとして、2009年から開催されてきた恵比寿映像祭。2020年に開催される12回目の総合テーマと参加作家の第1弾が発表された。

 

ナム・ファヨン 半島の舞姫 2019 Photo by GIM IKHYUN (C) Hwayeon Nam
前へ
次へ

 2009年より、映像領域と芸術領域を横断するフェスティバルとして開催されてきた「恵比寿映像祭」が、来年12回目を迎える。会期は2020年2月7日~2月23日の15日間(月曜休館)。会場は東京都写真美術館を中心に、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場のほか、恵比寿地域の文化施設およびギャラリーなど恵比寿地域一帯で展示やトーク、シンポジウムなどが展開される。

スタン・ダグラス ドッペルゲンガー 2019 (C) Stan Douglas  Courtesy the artist, Victoria Miro and David Zwirner

 総合テーマは、「時間を想像する The Imagination of Time」。同テーマは、大きく「時間を記録する」「時間を表現する」「イマジナリータイム(虚時間)」などの視点から構成されており、ディレクターを務める田坂博子は「誰にとっても身近であり同時に解き明かされていない時間に関わる作品を通して、新しい発見が生まれ、観客との対話や交流を導く機会をつくりたい」としている。

小森はるか+瀬尾夏美 二重のまち/交代地のうたを編む 2019 Photo by Tomomi Morita

 現時点で明らかになっている出品予定作家は、カナダを代表するアーティスト、スタン・ダグラスや、今年のヴェネチア・ビエンナーレ韓国館代表作家のナム・ファヨン、東日本大震災をきっかけに東北を拠点として継続的に活動を行う小森はるか+瀬尾夏美、メディアテクノロジーをもちいながら自然、社会をとりまく世界の現象を可視化する芸術作品の実践を精力的に行なってきた三原聡一郎など13組。

三原聡一郎 自然の監視、自然の生成 2019[参考図版] Courtesy of Aomori Contemporary Art Centre, Aomori Public University Photo by YAMAMOTO Tadasu