撤回求める声急増。文化庁の補助金不交付問題で

文化庁があいちトリエンナーレ2019に対し、補助金の全額不交付を決めた問題で、撤回を求める声が急増している。

文化庁前で行われたデモの様子 提供=山川冬樹

 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」に対し、7800万円の補助金全額を不交付とする決定を下したことに対し、その撤回を求める声が急増している。

 ネット上では、署名サイト「change.org」でトリエンナーレ参加作家たちによるプロジェクト「Refreedom_aichi」がキャンペーンを立ち上げたところ、1日足らずで27000人以上(26日9時時点)の賛同者を記録。

 この署名以外でも、撤回を求める声は上がっており、日本ペンクラブは「行政が不断に担うべき公共性の確保・育成の役割とは明らかに逆行するものである」とする声明を発表。

 また、トリエンナーレ参加作家のクワクボリョウタは、個人的な抗議として、交付が認められない限り「年末に予定されていた文化庁主催の展覧会への出品」「今後一切の文化庁メディア芸術祭への関与」を拒否すると、自身のサイトで発表した。

 文化庁は、メディア芸術祭やDOMANI・明日展などの展覧会を毎年主催おり、今回の補助金不交付がこれらの展覧会に影響を与えることは必至だ。

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