「日産アートアワード 2020」がファイナリスト5名を発表

日産自動車株式会社は7月4日、「日産アートアワード 2020」の開催ならびにファイナリスト5名を発表。4回目となる今回は、28組の候補者のなかから風間サチコ、土屋信子、潘逸舟(ハン・イシュ)、三原聡一郎、和田永の5名が選出された。

和田永 換気扇サイザー 2015〜 「和田永+Nicos Orchest-Lab『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』プロジェクト」より Photo by Florian Voggeneder

 2013年、創業80年を迎えた日産自動車が「人々の生活を豊かに」というヴィジョンのもと、現代美術における優れた日本のアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展を助力するべくスタートした現代美術のアワード「日産アートアワード」。

 これまでに宮永愛子(2013年)、毛利悠子(2015年)、藤井光(2017年)らがグランプリに輝いたアワードの第4回が、「ヨコハマトリエンナーレ 2020」と開催時期を合わせた2020年夏に行われることが決定した。

風間サチコ ディスリンピック 2680 2018 撮影=宮島径
土屋信子 Pink tesseract 2013

 ファイナリストは、風間サチコ(1972年東京都生まれ)、土屋信子(神奈川県生まれ)、潘逸舟(ハン・イシュ、1987年上海生まれ)、三原聡一郎(1980年東京都生まれ)、和田永(1987年東京都生まれ)の5名。キュレーターや美術館学芸員らによって推薦された候補者28名のなかから、今年5月にヴェネチアで行われた第一次選考によって選ばれた。5名は、「日産アートアワード 2020」展に向けて新作を制作し、国際審査委員会による最終選考にてグランプリが決定。来場者からの投票でオーディエンス賞も選出される。

潘逸舟 あなたと私の間にある重さ 2018

 国際審査委員会は南條史生(森美術館館長)、ジャン・ド・ロワジー(エコール・デ・ボザール学長)、ウテ・メタ・バウアー(南洋理工大学シンガポール現代アートセンター創設者、同大学美術・デザイン、メディア学部教授)、スハーニャ・ラフェル(M+美術館館長)、ローレンス・リンダー(カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・アーカイブ館長兼チーフキュレーター)の5名。

 スハーニャ・ラフェルは「選ばれた5名は、日本だけではなく現代社会でアーティストが対峙している問題に対する多様な考えを表現していました。また、リサイクル、サステナビリティ、環境問題について提言されていたこともて印象深かったです」と述べている。

三原聡一郎 moids ∞ 2018 斉田一樹とのコラボレーション

 

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