札幌市の中心部で、さっぽろテレビ塔ともほど近い中央区大通東2丁目にある市有地約3800平米。ここの土地利用に係る公募プロポーザルの結果が発表された。
今回の公募プロポーザルでは、大通公園からさっぽろテレビ塔方向への眺望を適切に確保することや、観光バスの路上駐停車解消に寄与する土地利用を図ること、まちづくりの起点となることなどを条件として2018年秋から募集を開始。その結果、2社から応募があり、札幌に本社を置く家具・インテリア製造小売り大手のニトリホールディングスが最優秀提案者に選定された。
ニトリホールディングス札幌の提案は、芸術・文化・歴史・観光の複合施設で開業は2023年度。延べ床面積は2万7480平米で、地上10階・地下2階の建物にはホテル(地上5~10階)、美術館(3、4階)、旅をテーマとした情報館(1、2階)などが入る。
審査報告書ではその選定理由として、同社の財務安定性や夜間開館による街の活性化が期待できることなどが挙げられている。
なおニトリが美術館を運営するのは今回が初めてではない。同社は2016年、小樽市内において「小樽芸術村」をオープン。敷地内には、ニトリ創業者・似鳥昭雄のコレクションを展示する似鳥美術館などがある。