ラグジュアリーファッションを代表するメゾンであるルイ・ヴィトンは、これまで多数のアーティストやデザイナーとともに家具やオブジェを製作、「ルイ・ヴィトン オブジェ・ノマド コレクション」として発表を重ねてきた。
そして今回、ルイ・ヴィトンはアメリカ・マイアミでスタートしたデザインとアートの祭典「デザイン・マイアミ 2018」において、「ルイ・ヴィトン オブジェ・ノマド コレクション」の新作3点を発表。2点の新作テーブルと1点の花瓶がコレクションに加わった。
波打つような形状の土台が特徴的な「アネモナ・ テーブル」は、イタリアのアトリエ・ビアゲッティ(アルベルト・ ビアゲッティとローラ・バルダッサーリによるユニット)によるもの。内側をブルーのラッカー、外側をベージュのナチュラルレザーで仕上げたデザインは、アドリア海とミラノ・スカラ座から連想されるオペラの衣裳にオマ ージュを捧げたものだという。
いっぽう、「サーペンタイン・テーブル」は、スイスのデザインスタジオであるアトリエ・オイによるものだ。アメリカ産クルミ材の脚を交差させ、ルイ・ヴィトンのブルーのレザーストラップが張り巡らされたこのテーブル。伝統舞踊から着想を得て、重みや張力を活かした構築的な遊びが表現されている。
吉岡徳仁による新作「ブロッサム・ベース」にも注目したい。渦を巻くようなこの花瓶は、ルイ・ヴィトンのモノグラム・モチ ーフが着想源。透明またはブラックのガラスによってつくられ、すべてがイタリア・ムラーノ島の熟練した職人による手吹きで仕上げられ ている。