フェルメールのためにルイ・ヴィトンがトランクを製作。ルイ・ヴィトン 三越日本橋店で展示

ルイ・ヴィトンは現在開催中の「フェルメール展」に際し、《牛乳を注ぐ女》のための特製トランクを製作したことを明らかにした。10月10日にリニューアルオープンしたルイ・ヴィトン 三越日本橋店で展示されている。

トランク

 ついに上野の森美術館で開幕した「フェルメール展」(〜2019年2月3日)。この開催に伴い、ルイ・ヴィトンがフェルメール作品のための特製トランクを製作したことを公表した。

 この特製トランクはアムステルダム国立美術館の依頼によって製作されたもので、今回の展覧会に出品されているヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》を運ぶために使用された。

 ルイ・ヴィトンはこれまでも貴重なアイテムを収める専用ケースを数多く手掛けており、1924年にはフランス人アートディーラーのルネ・ジャンペルからオーダーを受け、世界各地に旅して名作を顧客に紹介することができるよう専用トランクを製作。以来、世界中の顧客から依頼を受け、美術品や画材を最適な状態で保護し、運搬するためのケースを製作してきた。

ルネ・ジャンペルに依頼されて製作されたトランク(1924)

 この実績を受け、アムステルダム国立美術館は《牛乳を注ぐ女》をアムステルダムから日本まで運搬するためにトランク製作を依頼。フランス・アニエールにあるルイ・ヴィトンのアトリエで、熟練した職人によって製作された。トランクはアイコニックなモノグラム・キャンバスに、メゾンを代表する真鍮のコーナー金具と錠前が付いており、外装には手作業によるストライプのペインティングが、ライニングには鮮やかなイエローが施されている。

トランクの製作過程

 同トランクについて、アムステルダム国立美術館館長のタコ・ディベッツは「アムステルダム国立美術館とルイ・ヴィトンは、クラフツマンシップ、クオ リティ、そしてアートに対する情熱という同じヘリテージを共有しています」とコメント。世界にひとつだけのフェルメール仕様の特製トランクは、ルイ・ヴィトン 三越日本橋店で見ることができる。

トランク

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