六本木ヒルズ、開業15周年。
ルイーズ・ブルジョワの蜘蛛の彫刻
「ママン」が期間限定でカラフルに

六本木ヒルズの入り口、66プラザにあるルイーズ・ブルジョワによる蜘蛛の彫刻《ママン》が、期間限定で毛糸をまとった姿になっている。これは六本木ヒルズ開業15周年を記念したもので、インスタレーションを担当したのはテキスタイル・アーティストのマグダ・セイエグ。

マグダ・セイエグによって彩られた《ママン》

 六本木ヒルズのシンボルとして、そして六本木ヒルズ内66プラザの待ち合わせ場所として定着している、ルイーズ・ブルジョワによる巨大な蜘蛛の彫刻作品《ママン》。高さ10メートルを超える本作は、ブロンズ製の体内に20個の白く輝く大理石の卵を抱えており、そこにはブルジョワ自身の母親への憧憬が込められているという。

 六本木ヒルズのアイコンとして、数多くの人々を出迎えてきた《ママン》が、六本木ヒルズ開業15周年を記念した企画としてカラフルな毛糸をまとった姿になっている。期間は2018年4月25日〜5月27日。普段の暗い色合いから一転した姿によって、66プラザの光景を一変させるという趣向だ。

 この毛糸によるインスタレーションはテキスタイル・アーティストのマグダ・セイエグの手によるもの。街にある無機質なものに毛糸の編み物をかぶせることで、都市の風景を変容させるというアートプロジェクトを世界30ヶ国で行っているセイエグだが、アジアでの実施は今回が世界初だ。

来日したマグダ・セイエグ

 また《ママン》以外にも、66プラザ内の柱もセイエグによって毛糸が巻かれており、こちらも普段とは異なる姿となっている。

マグダ・セイエグによる66プラザのインスタレーション

 開業15周年を迎え、東京を代表するアートスポットとしても定着している六本木ヒルズ。森美術館での展示などと合わせ、改めてパブリックアートも楽しみたい。

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