初期代表作を上映。
森美術館の「MAMスクリーン」は
近藤聡乃にフォーカス

森美術館で、世界各地のシングル・チャンネル映像作品を会期中毎日上映する「MAMスクリーン」。今回は、アニメーション、マンガ、絵画など幅広く手がける近藤聡乃のアニメーション作品、マンガのスライドショーを展示する。会期は2018年4月25日~9月17日。

近藤聡乃 電車かもしれない 2001-02 アニメーション 3分56秒 音楽=知久寿焼 Courtesy of Mizuma Art Gallery

 近藤聡乃は1980年千葉県生まれ、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」(森美術館、東京)、「YouTube Play: Biennale of Creative Video」(グッゲンハイム美術館、アメリカ)、「DOMANI・明日展2010」(国立新美術館、東京)などのグループ展に参加。2008年よりニューヨークを活動拠点としている。

 マンガ、アニメーション、ドローイング、油彩画、エッセイなど多様な手法を用いて独特の表現世界を築いてきた近藤。人と自然が融合し、自己と他者の境界が揺らぐ近藤の描写は、虚実が入り混じった夢のような印象を与える。

 本展では、近藤の代表作であり、バンド「たま」の楽曲とアニメーションを組み合わせた作品《電車かもしれない》に加え、同じくアニメーション作品の《てんとう虫のおとむらい》、《KiyaKiya》を上映。

 また、新たな試みとして短編マンガをスライドショーの形式で発表する。

編集部

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