「木村伊兵衛写真賞」は、写真家・木村伊兵衛の業績を記念して1975年に創設され、毎年1月から12月までの間に雑誌、写真集、写真展などで優れた作品を発表した新人写真家に贈られる。これまでの受賞者は、石内都(第4回、1978年)、柴田敏雄(第17回、1991)、畠山直哉(第22回、1996)、鈴木理策(第25回、1999)、鷹野隆大(第31回、2005)、石川竜一(第40回、2014)など。
今回発表された第43回のノミネート作家と作品は、片山真理(展示「帰途」「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14」)、小松浩子(展示「The Wall, from 生体衛生保全, 2015」「人格的自律処理」)、笹岡啓子(展示「SHORELINE」)、春木麻衣子(写真集『_etc.』)、藤岡亜弥(写真集『川はゆく』、展示「アヤ子、形而上学的研究」)、細倉真弓(写真集『jubilee』)。
ノミネート作家・作品は、写真関係者からのアンケートにより推薦された候補から、選考委員会で決定。選考委員は、石内都、鈴木理策、ホンマタカシの写真家3名と、作家の平野啓一郎が務めた。受賞者の発表は『アサヒカメラ4月号』(3月20日発売)および朝日新聞紙上で行われる。