1974年茨城県生まれの春木麻衣子は、玉川大学文学部芸術学科在籍中の95年にゴールドスミス・カレッジ(ロンドン)に留学、97年に玉川大学を卒業した。近年では、群馬県立近代美術館「1974年に生まれて」(2014年)や、横浜市民ギャラリーあざみ野での「写真の境界」(13年)に参加。
本展タイトルにある「noisiv」は、「vision」を反転させた造語だ。アイルランドの風景と東京の宇宙ミュージアムの展示風景を被写体として、両者の風景を印画紙上に重ねることで、現実にはない空間を作り出した。
TARO NASUでは3年ぶりの個展となる本展で、「見る」という行為を探究する春木の現在を知ることができるだろう。
また、本展に合わせ、赤々舎より新作写真集『_etc.』が出版される。