「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が東京・大阪の髙島屋で開催へ。民藝100年と首里城正殿再建の節目に【2/2ページ】

 会場構成は全6章立てとなる。序章「柳宗悦と沖縄民藝との出会い」では、沖縄紅型の魅力を紅型衣裳と型紙、そして柳自身の言葉とともに展示し、沖縄に惹かれた原点を示す。第1章「琉球の染物」では、紅型を中心に多彩な衣裳や型紙を展示し、色彩と意匠が生み出される背景を紹介する。

《木綿芋麻白地雲青海波菊牡丹文様紅型衣裳》(19世紀) 123.3×121㎝
《麻紺地井桁に古の字松竹梅紋様紅型風呂敷》(19世紀) 48.5×49㎝

 第2章「琉球の織物」では、芭蕉布や絣などの織物を通じて生活に根ざした布の多様性と織文化の広がりを示す。第3章「琉球の焼物」では、壺屋焼、酒壺や抱瓶、皿や鉢など日常で使われた器を展示し、陶工達が培った素朴で力強い造形と、地域風土が育んだ独自の土の美を伝える。

《芭蕉木綿白地手花手巾》(19世紀末~20世紀初期) 82×24㎝
《飴釉白打双耳仏花器 壺屋》(19世紀) 18.2×8.4㎝

 第4章「琉球の風物」では、踊り着や芝居幕、籠や枕箱、張り子人形など、沖縄の暮らしと芸能に根ざした道具を網羅し、生活の道具と表現文化が一体となって育まれた風物の豊かさを紹介。第5章「沖縄と民藝運動の作家たち」では、芹沢、河井、濱田といった民藝運動の作家たちや戦後の作家による作品群を展示する。

 また、会場内の映像コーナーでは、戦前の沖縄の風景や生活の姿、暮らしと芸能が息づく風土を伝える文化映画「琉球の民藝」の上映もされるほか、展示・即売を行う「民藝展」も実施。会期中にはトークショーやワークショップの開催も予定されているため、こちらもあわせてチェックしてほしい。

《厨子甕》(第二尚氏時代)64×60×54㎝
芹沢銈介《沖縄笠団扇文着物》(1960頃) 丈160㎝

編集部