東京・日本橋の日本橋髙島屋S.C.と大阪・難波の大阪髙島屋で、「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が開催される。会期はそれぞれ8月26日〜9月6日、9月9日~21日。

柳宗悦(1889〜1961)は、東京生まれの宗教哲学者、美術評論家。学習院高等科時代に雑誌『白樺』(1910〜23)の創刊に参加し、西洋近代美術や文学を日本に紹介した。その後、朝鮮半島の陶磁器や日本全国を巡るなかで出会った木喰仏などの美に感銘を受け、「民藝運動」(*1)を提唱。1936年には自ら蒐集した工藝品を展示・公開する拠点として、東京・駒場に「日本民藝館」を開設し、初代館長に就任した。


本展は、その民藝運動の理念が確立されてから100年、首里城正殿の再建が予定される節目の年に、柳宗悦が見出した「沖縄の美」を再発見する展覧会となる。柳は同級生であった琉球王家尚家第21代当主・尚昌候との縁をきっかけに沖縄の工芸に魅了され、1938年から4度にわたり現地を訪れて調査と蒐集を行っていた。会場では日本民藝館が所蔵するその琉球民藝コレクションを中心に、暮らしと芸能に根ざした道具の数々を紹介。さらに柳とともに沖縄を旅した河井寬次郎、濱田庄司、芹沢銈介ら民藝運動の作家たちが沖縄から学び制作した作品など、約100点が系統立てて展示されるという。
*1──民藝とは、1925年に柳、河井、濱田らによって生み出された「民衆的工藝」の略称。それまで美術界で顧みられることのなかった、名もなき職人がつくった日常の生活道具に目を向け、そこに宿る健やかな美しさを「用の美(ようのび)」として称え、見出す思想および運動を指す。
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