「アートウィーク東京」が今年も開催。過去最多55施設が参加、「AWT FOCUS」は10会場に拡大【2/2ページ】

 歴史や日常を独自の視点で捉え直す展示も多い。Take Ninagawaではポーランド現代美術に貢献した鴨治晃次の静謐な世界をマリア・ブレヴィンスカが紐解き、MISAKO & ROSENではフランスのリュマ・アルルのジュリー・ブコブザのキュレーションにより、ブラジル出身のアーティスト、エリカ・ヴェルズッティの彫刻の肖像性を探る。また、MISA SHIN GALLERYでは韓国のシン・ジェミンが、青柳菜摘の個展をキュレーションする。

青柳菜摘《関係名デモンストレーション》(2025) Photo by Minji Yi.
「日本国憲法展2024」(2024)展示風景
グレゴリー・オリンピオ《Le Plancher des Vaches》(2025) © Gregory Olympio, courtesy the artist and blank projects, Cape Town.

 無人島プロダクションではグレッグ・ドボルザークと小野賢が、風間サチコらの作品から今日を再考する「日本国憲法展 2026」を立ち上げ。Yutaka Kikutake Galleryではアウグスト・アルビゾが、桂ゆきや櫃田伸也ら6名の作品を通じて絵画の余白を考察する「The Quiet」を開催する。以上、10の個性的な企画が重層的に展開される。

ビデオプログラムからポップアップバーまで

 「AWT VIDEO」では、上海のロックバンド美術館(RAM)のチーフキュレーターである朱筱蕤(X・ジュー=ノウェル)が監修を担当し、厳選された映像作品プログラムを上映する。

 また、南青山にはポップアップバー「AWT BAR」が特設。設計は、妹島和世建築設計事務所やSANAAで活躍した建築家の伊東加恵が担当(アドバイザー:妹島和世)する。さらに、青柳菜摘、須田悦弘、森万里子の3人のアーティストが考案した、思い思いの発想による限定カクテルが提供される。

 ほかにも、国内外のキュレーターや思想家を招いたシンポジウム、オンライントーク、コレクターを目指す人に向けたガイドツアーやセミナーなどが開催。また、未就学児や学生を対象としたアート教育プログラムなど、初心者から熱心なアートファンまでが深く深くアートを知るための場が用意される。

編集部