1872年(明治5年)創業の老舗和菓子店である銀座凮月堂が、自社ビルの地下2階に新たなアートギャラリー「RESONANCE GALLERY|レゾナンス ギャラリー」を新設。その第一回企画展となる「『教育』— 原点から、発見へ。発見から、共振へ。—」が開催される。会期は7月3日〜8月5日。

老舗が和菓子を休止して挑む「日本文化への再接続」
銀座凮月堂は本プロジェクトの開始にあたり、現在は和菓子の販売を一時的に休止している。「和菓子、やめました」というメッセージを掲げ、老舗として築いてきた基盤を生かして次の表現へ進むための選択をしたという。
「日本文化への再接続」をテーマに掲げ、これまで食や空間づくりで培ってきた感性を、アートという広い文化表現へと拡張していく 。新設されるギャラリーでは、作品のみならず、制作の背景や作家の思想を丁寧に伝えることを重視。解説ツールや展示構成を工夫することで、アートに詳しくない来場者でも作品を理解しながら向き合える体験の提供を目指す。
「正しい見方」の呪縛を解きほぐす鑑賞デザイン
本展は、作品を「学ぶ・評価する」場ではなく、社会のノイズから離れて自身の感性と向き合い、再起動させるための場として構成されている。鑑賞者が、「作者の意図(正解)を当てる」という訓練を受けてきたことで、「正しい見方」を探してしまう呪縛を解きほぐすための空間デザインがなされている。会場には「感じる、が正解」「わからなくて、いい」と伝える「許可カード」や、他者の多様な感想の「中央値」と自身を比較する仕掛けなどを導入し、鑑賞者が自身の感性を主役にできる環境を用意。また、言葉を交わさずともスタッフへ「話しかけてほしい」「静かに見たい」という意思を可視化して伝えられるバッジの仕組みも導入される。
独自の基準をクリアした作家陣の作品が集結
本展に参加するのは、「無題で見ても多様な感想が生まれるか」という同ギャラリー独自の基準(共鳴係数テスト)をクリアした作家陣。3DCGと3Dプリンタを用いて現実の立体構造や機能を抽象化した彫刻作品を手がけるオオタキヨオ、重ねられたマチエールによって時間の層を想起させる表現を行う画家のnaoko shimagami、磁土の筒状パーツを構造的に組み上げた後にハンマーで部分的に破壊する手法を用いるセラミックアーティストの竹内紘三、蜜蜂と人類の関係性をテーマに、生と環境の再接続、そして再生の可能性を問い続ける現代美術家の團上祐志の4名の作家たちの作品が集結する。






























