中村キース・ヘリング美術館で「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」が開催。盟友2人の軌跡をたどる【2/2ページ】

《Cosmic Cavern》と初公開映画にみる創造的友情

 本展の見どころとなるのが、没入型インスタレーション《Cosmic Cavern》と、ドキュメンタリー映画『Restless - Keith Haring in Brazil』の上映だ。

 《Cosmic Cavern》は、空間にひしめくオブジェクトがブラックライトで発光するシャーフの代表作。その原型は1981年にシャーフとヘリングが共有していたスタジオの一室で発表されたものにあり、ふたりの原点ともいえる体験型展示となる。

Installation view: Kenny Scharf solo exhibition "I’m Baaack", Nanzuka Underground, Tokyo, 2023, Courtesy of Nanzuka
『Restless - Keith Haring in Brazil』(2013)からのスチール、Courtesy of Guto Barra

 一方、日本初上映となる『Restless - Keith Haring in Brazil』は、1980年代にヘリングがシャーフに誘われて訪れたブラジル・バイーア州の小さな漁村に遺した壁画の制作背景と、後年にシャーフが行ったその修復プロジェクトを捉えた映画だ。その映像は、ふたりの創造的な友情を映し出すとともに、テクノロジーによって人間関係が希薄化しつつある現代において、情緒に満ちた豊かな営みの重要性を伝える。

ブラジル・バイーア州の村の壁画とキース・ヘリング, 1984, Courtesy of Kenny Scharf

編集部