「NHK日曜美術館50年展」が東京藝術大学大学美術館で開催へ。120点を超える名品でたどる「美の半世紀」に注目【2/3ページ】

 日曜美術館では放送開始から50年にわたり、日本の工芸を取り上げ続けてきた。第3章「工芸 伝統と革新」では、正倉院宝物(模造)、松田権六、室瀬和美、森口華弘・邦彦、安藤緑山、塩見亮介らの名品を紹介。自然と深く結びつきながら、職人たちの手によって脈々と受け継がれてきた日本工芸の様相と、その多彩な表現や新たな表現を探る若手作家たちに光を当てる。

室瀬和美 蒔絵飾箱 麦穂 1985 個人蔵
安藤緑山 竹の子に梅 牙彫置物 1912–40 京都国立近代美術館蔵 撮影=木村羊一

 第4章「災いと美」では、香月泰男、靉光、野見山暁治、石内都らの作品を取り上げながら、災いと向き合うために美が果たしてきた役割とその力についてあらためて考える。コロナ禍では、同番組の継続が危ぶまれた。全国の美術館で休館が相次ぎ、番組制作も困難を極めたが、「美を届けることを止めない」という信念のもと、過去の映像を活用し、ステイホームを余儀なくされた人々に美の魅力を発信し続けた。なかでも「疫病をこえて 人は何を描いてきたか」といったテーマは、時事的関心の高まりもあり、大きな反響を呼んだという。

 また、本章ではパブロ・ピカソの傑作《ゲルニカ》も、原寸大高精細映像で展示される予定だ。

作者不明 肥後国海中の怪 1846 京都大学附属図書館蔵 前期展示:3月28日〜5月10日

編集部

Exhibition Ranking