三連休に見たい展覧会ベスト20。佐藤雅彦から山本理顕、BENTEN 2まで【3/5ページ】

「アーティストとひらく 戸田沙也加展 沈黙と花」(横浜美術館)

戸田沙也加 沈黙と花 2025 発色現像方式印画 作家蔵

 戦後80年の今年、横浜美術館ではアーティスト・戸田沙也加(1988〜)とともに、いまなお人々にとって大きな課題であり続ける争いや共生の可能性について考える小企画展を開催している。

 戸田は画家としてキャリアをスタートさせ、近年は写真や映像インスタレーションなどの技法を使い、その世界観を表現している。コロナ禍の2021年より、カンナの花と、ロシアから日本に移住した友人をモチーフに作品を制作してきた。本展では、横浜美術館のコレクションとともに、カンナの花と、ロシア人の友人を再びモチーフにした新作を発表。本展に関するレビューはこちら

会期:2025年6月28日~11月3日
会場:横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
電話番号:045-221-0300
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:木
料金:一般 500円 / 大学生 300円 / 高校・中学生 100円 / 小学生以下、障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名無料

「庄司朝美 トビリシより愛を込めて」(横浜市民ギャラリーあざみ野

庄司朝美 「Window Painting」シリーズより 2022〜23

 庄司朝美は1988年福島県生まれ。大阪、青森、東京で育ち、2012年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域を修了。半透明のアクリル板やカンヴァスを支持体とし、自身の身体性を起点に絵画を制作している。人間の暗部のみならず、ユーモアや救いを感じさせるような物語性を内包する作品を展開してきた。本国内外で個展を多数開催しており、2020年には「令和2年度五島記念文化賞」美術新人賞を受賞した。 

 本展は、庄司が同賞の受賞し、ジョージア各地での滞在を経て制作された約80点の新作を展示。滞在の直前に始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けた。この展覧会では、かつて旧ソ連構成国のひとつだったコーカサス地方の小国ジョージアで、庄司が真摯に見つめた、国家、人種、民族、アイデンティティ、人々の日常生活の断片が凝縮された作品が紹介されている。

会期:2025年10月11日~11月3日
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野
住所:神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 アートフォーラムあざみ野内
電話番号:045-910-5656
開館時間:11:00~18:00
休館日:10月27日
料金:一般 500円 / 20歳未満および学生・65歳以上無料

「art venture ehime fes 2025」(愛媛県内)

展示風景より、落合陽一×笹村白石建築設計事務所《色2池:空を溶かす、1500年の眠りの鏡》

 愛媛県と東京藝術大学は、アート(文化芸術)を介して人々や地域とのつながりを深め、新たな価値や関係を生み出し、「愛媛の未来を創造する」ことを目的としたアートコミュニケーションプロジェクト「art venture ehime」を展開してきた。

 本展は、「art venture ehime」の取り組みを広く周知し、より多くの人が文化芸術に親しみ、参加できる機会を創出することを目的として行われているもの。県内4エリア、8ゾーンを会場に24組の作家が作品を展開する。レポート記事はこちら

会期:2025年10月18日〜11月3日
会場:とべもり+(プラス)エリア・えひめこどもの城ゾーン/愛媛県立とべ動物園ゾーン/愛媛県総合運動公園ゾーン、えひめ林森公園ゾーン、砥部町エリア・砥部ミュージアム通りゾーン、今治市エリア・丹下建築ゾーン/里山ゾーン、内子町エリア・小田ゾーン
住所:愛媛県松山市、今治市、伊予市、砥部町、内子町
電話番号:089-995-8783(「art venture ehime」事務局【株式会社NINO】)、089-947-5581(愛媛県観光スポーツ文化部 文化局 文化振興課)
開館時間:会場により異なる
休館日:会場により異なる
料金:会場により異なる

マヤ・エリン・マスダ「Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」(山口情報芸術センター[YCAM]

展示風景より、《Pour Your Body Out》(2023-25)

 マヤ・エリン・マスダは、ベルリン・東京・ロンドンを拠点に活動するアーティスト/リサーチャー。現在はドイツのベルリン芸術大学にてクィア・エコロジーを研究している。

 本展は、気鋭のアーティストのインスタレーションなどを紹介するYCAMの展示シリーズ「scopic measure」第17弾となるもの。同シリーズの開催は2019年以来となっており、会場には、マスダによる新作を含む作品が3点展示されている。アーティストインタビューはこちら

会期:2025年7月5日〜11月2日
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
住所:山口県山口市中園町7-7
電話番号:083-901-2222
開室時間:10:00〜19:00
閉室日:火(ただし、火が祝日の場合は翌日休館)
料金:無料