三連休に見たい展覧会ベスト20。佐藤雅彦から山本理顕、BENTEN 2まで【4/5ページ】

今週開幕

「BENTEN 2 Art Night Kabukicho」(歌舞伎町地区一帯)

 本展は、街全体を舞台とした回遊型アートイベント「BENTEN 2024」に続く第2回目の開催となる。前回同様、王城ビル、歌舞伎町能舞台、デカメロン、WHITEHOUSE、東京砂漠(旧芸術公民館)などを会場に、都市空間とアートの新たな関係を提案する。

 今回のテーマは「都市の再野生化」。都市の「野生」性に注目し、多様なアート表現を通じて都市と人間の関係性を問い直す。

会期:2025年11月1日~11月3日
会場:歌舞伎町地区一帯(王城ビル、歌舞伎町能舞台、デカメロン、WHITEHOUSE、東京砂漠ほか)
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-13-2
開館時間:15:00~05:00(11月3日〜23:00) ※会場によって開場時間が異なる
料金:チケット一般(1DAYチケット)3000円 / 一般(フリーパス)※3日間入場可 6000円 / 18歳未満 2500円 / 中学生以下 無料 ※18歳未満は条例により22:00〜5:00の入場不可。中学生以下は保護者の同伴が必要

「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」(東京ミッドタウン)

展示風景より

 公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」。本展は、「勇気と有機のあるデザイン」をテーマに受賞した24年度の受賞作1579件を一堂に紹介する展覧会だ。

 会場は、東京ミッドタウン地下1階ホール、アクアリウム、4階カンファレンスルーム、5階デザインハブ、と受賞ジャンルごとに各所で展示。レポート記事はこちら

会期:2024年11月1日〜5日
会場:東京ミッドタウン内各所
住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン内
開館時間:11:00~19:00(最終日〜18:00) 
料金:入場無料・事前予約不要 ※混雑状況により入場制限を行う場合あり

「メタル」(銀座メゾンエルメス ル・フォーラム

榎忠 RPM-1200 2006-2020 鋼鉄 サイズ可変 撮影=三嶋一路 ©Chu Enoki Courtesy of the artist and ANOMALY

 書籍『Savoir & Faire 金属』の刊行を記念した展覧会。本展は、金属にまつわる様々な事象から見受けられる両義性について、音楽、映像、造形の側面から3名のアーティストたちが金属を読み解き、再考するものとなる。

 参加作家は、メタル音楽を記号論的に解釈するエロディ・ルスール、日本古来の朱と水銀を媒介に内的宇宙と外的象徴を創造する映画監督の遠藤麻衣子、そして鉄球としての地球に人間活動を重ね合わせ、廃材を用いた作品をつくる榎忠の3名。

会期:2025年10月30日~2026年1月31日
会場:銀座メゾンエルメス ル・フォーラム 8・9階
住所:東京都中央区銀座5-4-1
電話番号:03-3569-3300 
開館時間:11:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:水 
料金:無料

「ATAMI ART GRANT 2025 supported by Pasona art now」(熱海市内各所)

 本芸術祭は、滞在制作型プロジェクト「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティスト支援の枠組みである「ATAMI ART GRANT」を軸に2021年より展開されてきたもの。

 メイン会場は築60年を迎えるリゾートマンション「野中山マンション」。実際に居住者が暮らす建物を舞台に、観光の動線ではなく生活の動線に沿った展示構成を採用することで、地域の日常空間に芸術が入り込むかたちを試みる。また、店舗や雑居ビルの空きスペース、海沿いのホテル「リゾーピア熱海」など多様な場所が会場となり、都市の層状的な魅力をアートを通じて伝える。

会期:2025年11月1日~11月30日
会場:野中山マンションほか熱海市内各所
住所:静岡県熱海市内各所
開館時間:11:00~17:00
休館日:火、水
料金:一般 2000円 / 高校生以下 1000円 / 小学生以下無料