「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」がワタリウム美術館で開催。66年ぶりの帰国展

ワタリウム美術館で、ポーランドを拠点に活動する美術家・鴨治晃次の日本初の展覧会「鴨治晃次展|不必要な物で全体が混乱しないように」が開催される。会期は4月8日〜6月22日。

鴨治晃次 静物 2003/2013 水、グラス、アルミニウム板 作家蔵 photo: Hans-Wulf Kunze 2025.3.1

 東京・外苑前のワタリウム美術館で、ポーランドを拠点に活動を続ける美術家・鴨治晃次の日本初の展覧会「鴨治晃次展|不必要な物で全体が混乱しないように」が開催される。会期は4月8日〜6月22日。

 鴨治は1935年東京生まれ。1953年から58年にかけて武蔵野美術大学で麻生三郎、山口長男に師事した。伯父の梅田良忠(東欧史学者、ポーランド文学翻訳家、ワルシャワ大学日本語講師)の話に影響を受け、ワルシャワ留学を決意。59年、ポーランドへの船旅に出る。2ヶ月半の航海で感じた空間、水、空気の感覚はその後の鴨治の作品に大きな影響を与えた。

 1960年ワルシャワ美術アカデミー入学。画家アルトゥール・ナハト=サンボルスキーのもとで学び始め、66年に修了。65年、クラクフのクシシュトフォリー・ギャラリーでレシェック・ヴァリツキとともに初めての展覧会を開催。アカデミー卒業後の67年にはフォクサル・ギャラリーで活動を始めた。その活動はポーランドの現代美術の発展史において重要な役割を果たしており、現在もポーランドを拠点に活動を続けている。

編集部

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