ARTISTS
飴屋法水
Norimizu Ameya
飴屋法水は1961年山梨県生まれ。78年、劇作家・唐十郎主宰の「状況劇場」に参加し、音響を担当。84年には自身の劇団「東京グランギニョル」を結成し、演出・音響・美術などを担当した。また87年にアーティスト・三上晴子らと結成した「M.M.M.」では舞台上でメカニックな装置と肉体を融合させ、サイバーパンクを思わせる世界観を展開した。90年代より現代美術を主軸とした活動を行うが、95年のヴェネチア・ビエンナーレ参加後、作品制作を休止。珍獣専門のペットショップ「動物堂」を経営した。2005年、「消失」をテーマに水と、必要最低限の食物摂取のみで24日間箱に籠った「バ ング ント」展でアーティスト活動を再開。以降、根源的な生への関心を主題にした演劇、インスタレーション作品を制作している。東日本大震災で被災した福島県の高校生らとやりとりを重ね書き下ろした戯曲『ブルーシート』は、第58回岸田國士戯曲賞受賞。近年参加した主な展覧会に、「水と土の芸術祭2012」(新潟県)、「国東半島アートプロジェクト2012」(大分県)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(東京国立近代美術館、2016)、「ビルディング・ロマンス|現代譚(ばなし)を紡ぐ」(豊田市美術館、2018)