三連休に見たい展覧会ベスト15。ポール・ケアホルムからLOVEファッション、塩田千春まで【3/5ページ】

「LOVEファッション―私を着がえるとき」(京都国立近代美術館

ロエベ/ジョナサン・アンダーソン ドレス 2022年秋冬 ©京都服飾文化研究財団 撮影=来田猛

 京都国立近代美術館と京都服飾文化研究財団(KCI)による展覧会 「LOVE ファッション 私を着がえるとき」が、9月13日に京都国立近代美術館で開幕する。

 本展は、18世紀から現代までの衣装コレクションを、人間あるいは生物の根源的な欲望や本能を映し出すアート作品とともに展示することで、装いに みられる様々な「LOVE」のかたちを取り上げる試みだ。 

 デザインを極限までそぎ落としたミニマルなヘルムート・ラングや、ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』に触発されたコム デ ギャルソンなどの衣服に加え、身近な友人との日常を切り取ったヴォルフガング・ティルマンスの写真や、同世代の女性たちのインタビューを題材とるう松川朋奈の絵画、ヤドカリの姿に人のアイデンティティを重ね合わせたAKI INOMATAの作品なども展示される。

会期:2024年9月13日〜11月24日
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
電話番号:075-761-4111
開館時間:10:00~18:00(金は〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日
料金:一般 1700円 / 大学生 1100円 / 高校生 600円 / 中学生以下、心身に障がいのある方と付添者1名 無料

「ムーンアートナイト下北沢2024」(下北線路街ほか)

ルーク・ジェラムによる《Museum of the Moon》

 昨年は約40万人が来場したという、下北沢の街を舞台とした、「月」がテーマのアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢」。その第3回目が9月13日〜29日の17日間で開催される。

 今年は、企画に賛同する地域団体が昨年の倍となる約70、総企画数が約90に増え、さらにパワーアップ。地域住民やイベント参加者と一体となり、コミュニティを醸成しながら、シモキタエリアの滞在を一層充実させる秋の風物詩となることを目指すという。 

 シンボル作品は、下北線路街空き地に展示される、ルーク・ジェラムによるNASAの月面写真を基とした直径7メートルの大作《Museum of the Moon》だ。同作は今年で3年連続の登場となる。ほかにも、全身で幻想的な空間が体験できる様々な作品を楽しむことができる。

会期:2024年9月13日~29日
会場:下北線路街ほか
作品展示時間:全日15:00〜21:00
料金:無料(一部有料) 

「GO FOR KOGEI 2024」(富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア))

外山和洋 Biophilia; Ephemeral Vase 2021 作家蔵
Photo by Ichikawa Shinichi

 富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)で「GO FOR KOGEI 2024」が9月14日から開催される。

 GO FOR KOGEIは、北陸から工芸の魅力を発信する取り組みとして、2020年から毎年開催している催しだ。これまで工芸を、それと隣接する現代アート、アール・ブリュット、デザインなど、様々なジャンルとともに横断的に紹介することで「工芸」という言葉からこぼれる、豊かで広がりをもった姿として提示してきた。

 本展では、アルチザン、クラフトマン、デザイナー、アーティストが集まり、素材、技法、用途、表現といった近代工芸の特徴に改めて着目して、今日の多様な工芸と隣接するアートを紹介する。会場は、昨年からの継続となる岩瀬エリア(富山市)に、新たに金沢市の東山を加えて、2つのエリアで開催されることになる。

会期:2024年9月14日〜10月20日
会場:富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)
開館時間:10:00〜16:30 ※入場は16:00まで
休館日:沙石(火曜)、SKLo(水曜)ほかは会期中無休
パスポート料金:一般 2500円 / 学生 2000円 / 高校生以下無料

編集部

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