三連休に見たい展覧会ベスト15。ポール・ケアホルムからLOVEファッション、塩田千春まで

今週開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

塩田千春 インターナルライン 2022Photo by Anders Sune Berg ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

もうすぐ閉幕

「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」(パナソニック汐留美術館

展示風景より

 パナソニック汐留美術館で「織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠 ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」が9月16日に閉幕する。レポート記事はこちら

 ポール・ケアホルム(1929~80)は、20世紀デンマークを代表する家具デザイナー。ケアホルムの特徴は、当時では珍しく、石や金属などの硬質な素材を取りあわせた厳格なデザインにある。それでいて各々の家具は決して冷たい印象は与えず、置かれる空間に心地よい緊張感をもたらすと言える。

 本展は、長年にわたり椅子研究と収集を続けてきた織田憲嗣のコレクションを中心に、ケアホルムの主要作品を網羅した、日本の美術館では初めての展覧会だ。織田コレクションを有する北海道東川町の協力のもと、家具約50点と関連資料を展示。また、ケアホルムのデザイン哲学と洗練された家具の造形美を、気鋭の建築家・田根剛の会場構成にて紹介している。

会期:2024年6月29日~9月16日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(7月5日、8月2日、9月6日、13日、14日は〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで 
料金:一般 1200円 / 65歳以上 1100円 / 大学生・高校生 700円 / 中学生以下 無料

「髙田賢三 夢をかける」(東京オペラシティ アートギャラリー

展示風景より

 ファッションブランド・KENZOの創設者・髙田賢三(1939〜2020)。その没後初となる大規模個展「髙田賢三 Takada Kenzo」が、9月16日まで東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている。レポート記事はこちら

 本展は髙田が手がけてきたコレクションのルックの数々を一堂にて紹介。徹底して髙田のつくった洋服の数々に焦点を当てることで、その仕事を振り返る展覧会となっている。

 会場では、髙田のファッションの変遷を衣装展示でたどるとともに、幼少期から描いていた絵画やアイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画などが紹介。多角的な視点で人物像を浮かび上がらせ、日本人デザイナーのパイオニアとして世界で活躍した髙田賢三の生涯にわたる創作活動を回顧する。

会期:2024年7月6日〜9月16日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1600円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料

「浅間国際フォトフェスティバル 2024 PHOTO MIYOTA」(MMoP)

展示風景より

 2018年にスタートした「浅間国際フォトフェスティバルPHOTO MIYOTA」。その5回目は9月16日に閉幕を迎える。レポート記事はこちら

 浅間国際フォトフェスティバルは、国内外の優れた写真家たちの作品を屋内外に展示し、ほかにもイベント、ワークショップを通じて、写真の楽しさを世界に発信するアートフォトの祭典だ。長野県浅間山麓の美しい自然のなかで、五感で感じられる様々な写真体験を届ける。

 今年は「写真の中の記憶」をテーマに、世界各地から集まった17組の写真表現が紹介されている。参加アーティストは、武村今日子、ニコンフォトコンテスト、高木康行、吉楽洋平、サンドラ・カンタネン、ロエベ財団、エルザ&ジョアナ、山谷佑介、バハラ・シッカ、余宮飛翔、コンスト、横浪修、システム・オブ・カルチャー、カルロス・イドゥン・タウィア、須田一政、カート・トン、鈴木理策。

会期:2024年7月20日〜9月16日
会場:MMoP(モップ)
住所:長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
開場時間:10:00~17:00 ※入場は閉場の30分前まで
料金:一般 1000円(屋外展示は無料) / 中学生以下 無料

編集部

Exhibition Ranking