2021年に国際的なデザイン賞である「東京TDC賞2021グランプリ」(国内外3750点の最高賞)を獲得した書籍『日本国憲法』(松本弦人編、TAC出版、2019年)。この書籍をベースとする展覧会「日本国憲法」展が、都内3会場で開催される。会場・会期は無人島プロダクション(4月22日〜5月13日)、青山|目黒(5月20日〜6月11日)、ジュンク堂書店池袋本店5階(4月28日〜5月31日)。
『日本国憲法』は、憲法全103条を戦後美術のマスターピース69作品とともに紹介するこれまでにない書籍。美術、マンガ、写真、映画など、戦後日本を代表する作品とともに、「日本国憲法」を読める唯一無二の本としてロングセラーとなっている。
今回の「日本国憲法」展では、「憲法」と「美術」のふたつを並べて展示。 書籍に掲載された作品とは異なる28作品を、本展ディレクターが新たに選出し条文と組み合わせる。
条文と作家との組み合わせは、第1条=大西伸明、第9条=井田大介、小沢剛、釘宮由衣、第11条=臼井良平、第14条=橋の下世界音楽祭、第15条=本山ゆかり、第17条=木村俊幸、第18条=庄司朝美、第19条=東山詩織、第20条=円空、第22条=池添彰、第23条=荻野僚介、第24条=森栄喜、第25条=寺林武洋、第27条=木原悠介、第28条=悪魔のしるし、第29条=森田浩彰、第30条=マー関口、第31条=長田奈緒、第36条=赤塚不二夫、第66条=髙田安規子・政子、第73条=丹羽良徳、第84条=平山昌尚、第93条=棰石憲蔵、第97条=オサム・ジェームス・中川、第98条=中里斉。
日本における生活・社会の根幹にある日本国憲法。同展主催者は「本展で選出された『条文×作品』がもたらす空間が、今日の社会情勢、美術の動向、さらには私たちの生活に対するあらたな観照に繋がることを願っています」との声明を寄せている。