「写真」と「言葉」を通じて制作した作品を展示する屋外写真展「Tokyo Dialogue 2022」が東京・京橋で開催中。本展はフォトフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」の一環として実施されている。参加作家は、写真家の伊丹豪、清水裕貴、木村和平、書き手の穂村弘、堀本裕樹、蜂飼耳の6名。会期は10月30日まで。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOは、「日本の写真文化/写真の未来について考える」をコンセプトに、写真展、学生プロジェクト、トーク&イベントの3つを柱に展開するフォトフェスティバル。 2015年に前身となる「東京国際写真祭」の開催を経て、2020年より東京駅・東側エリア(八重洲、日本橋、京橋)の公開空地を使った都市型屋外写真祭として実施している。都市の壁面をメディアとしてとらえ、多くの人に無償で優れた写真作品を公開する場であるのと同時に、写真家にとっても様々な展示方法に挑戦できる場となることを目指している。
本展では、東京・京橋を舞台に写真家が撮り下ろした写真に対して、書き手が言葉で応答するという「対話」によって作品が制作されている。作品は工事現場の囲いに展示されており、日々変わりゆく街の風景や土地の記憶など、目に見えるものも見えないものも、時間や空間を越えて有機的に描き出す。また、同時に「対話とは何か?」という問いについて考えるきっかけを提示するものにもなる。
各作品のディテールや解釈の広がり、作家たちの多岐に渡る表現とコラボレーションの多様性を、都市の中を歩きながら楽しみたい。