長野・中川村でAI美芸研が主催する展覧会が開催。40名近い作家が参加、AIの美意識と創作性を問う
人工知能(AI)の美意識や創作の可能性を探究している「人工知能美学芸術研究会」(AI美芸研)が長野・中川村で大規模な展覧会を実施。AIと美学・芸術学の関係を問う40名近い作家が参加する。
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人工知能(AI)の持つ美意識や、その創作の可能性を探究している「人工知能美学芸術研究会」(AI美芸研)が、長野・上伊那郡の中川村で大規模な展覧会「人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム」を開催する。会期は12月4日〜19日。
同展は、美意識を持つ他者としての人工知能を念頭に置きながら、美学と芸術の本質を問うもの。「アンフォルメル中川美術館」や「ハチ博物館」「旧陶芸館」を会場に40名弱の作家が参加。また、コンサートやシンポジウム、映画の試写会なども開催される。
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展示は、美学(≒鑑賞)を人間と機械に、芸術(≒創造)を人間と機械に、それぞれ分けた4つの部門で実施。AI美芸研で中心的役割を担ってきた中ザワヒデキ、草刈ミカのほか、小澤健司+小澤正美、髙柳恵里、篠原資明、富永朝和、畒見達夫、齋藤帆奈、吉原治良、今井俊満、鈴木崧、松井直樹、豊嶋康子、松澤宥、新国誠一、幸村眞佐男、安野太郎、マイク・タイカ、銅谷賢治+クリストファー・バックリー、岩崎秀雄+石橋友也+新倉健人など、多彩な作家が集結する。
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コンサートではヤニック・パジェの「AI考作曲」や、川島素晴の「コンセプチュアルウイルス音楽」の演奏を12月12日に、一ノ瀬響の楽曲の演奏を12月19日に実施。また、自動ピアノで知られるコンロン・ナンカロウの自動演奏パフォーマンスは会期中の8日間にわたり行われる。
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シンポジウムも多くのプログラムが用意されている。なかでもAI美芸研が同展を機に設立を進めている、「NPO法人AI愛護団体」の設立総会は注目を集めそうだ。
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また『荒川修作、死なない子供』『縄文にハマる』で知られる映像作家・山岡信による新作『アートなんかいらない!』も世界初上映。日本人にとってアートとは何かを問う。
「日本で最も美しい村」連合にも加盟する長野の山村で、アーティストたちがAIと美術の関係について提示する試みとなる。