瞬間に気づくことを再考。
渡辺英司の「瞬き」展が
ケンジタキギャラリーで開催

彫刻やインスタレーション作品を数多く手がける渡辺英司の新作個展「瞬き」が、ケンジタキギャラリー(東京・初台)で3月18日より開催される。

渡辺英司 エクササイズ 2017 写真© Eiji Watanabe Courtesy of Kenji Taki Gallery

 1961年愛知県生まれの渡辺英司は、愛知県立芸術大学彫刻家を卒業後、現在は名古屋を拠点に活動。これまで植物図鑑や蝶図鑑から図版を切り抜き、構造物の壁面や天井、床面などに配置する「蝶瞰図」シリーズなど、コンセプチュアルながらユーモアを含む彫刻やインスタレーション作品を制作している。

 2004〜05年には、文化庁芸術家在外派遣研究員としてスコットランド・エジンバラに滞在。近年の展覧会に、大塚泰子との2人展(sleeper gallery、エジンバラ、16年)や個展「急げ、ゆっくり」(ケンジタキギャラリー/名古屋、15年)、グループ展「芸術植物園」(愛知県立美術館、15年)がある。

 本展では、立体、平面、写真作品など10点以上を展示。工具修理店の店で見かけた釘打ち機の「試し射ち」された、釘だらけの木を彫刻作品として提示したり、野球投手の変化球の手のフォームを、彫刻の基本モチーフである「手」となぞらえて木彫したりと、さまざまなアプローチで対象を再考する。

編集部

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