2020.8.10

オンラインでも鑑賞できる。第23回文化庁メディア芸術祭の受賞作品展が開催へ

アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に、世界107の国と地域から3566作品の応募があった「第23回文化庁メディア芸術祭」。厳正なる審査を経て選ばれた受賞作品と功労賞受賞者の功績などを紹介する受賞作品展が、東京・お台場の日本科学未来館で開催される。会期は9月19日~27日。

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 1997年より毎年実施されているメディア芸術の総合フェスティバル「文化庁メディア芸術祭」。第23回を迎える今年は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に、世界107の国と地域から3566作品の応募があった。

 部門ごとに大賞、優秀賞、新人賞、そして今回新設のソーシャル・インパクト賞、U-18賞を選出。加えて今回は、4部門以外に「フェスティバル・プラットフォーム賞」も新設され、世界17の国と地域から届いた46作品のなかから受賞作品が選ばれた。

 ソーシャル・インパクト賞は、社会のなかに実装され、メディアテクノロジーのあり方や人々の行動様式などに新たな変化をもたらし、大きな影響を与えた作品に対して贈られる賞。フェスティバル・プラットフォーム賞は、本芸術祭と連携する機関・団体において、設備・施設などの特性を活かした新しい企画展示案を公募し、優秀な作品に対して贈られる賞だという。あわせて、功労賞としてメディア芸術分野に貢献した人物も選出された。

 厳正なる審査を経て選ばれた36の受賞作品と、功労賞受賞者の功績などを紹介する受賞作品展が、東京・お台場の日本科学未来館で開催される(9月19日~27日)。今回は、新型コロナウィルス感染拡大防止対策として、来場人数を制限するため事前予約が必要だ。

 アート部門では、アダム・W・ブラウンによるバイオアートを取り入れたメディア・インスタレーション《[ir]reverent: Miracles on Demand》が大賞を受賞。本作をはじめ、まだ詳細が明らかにされていない作品が多いため、本展でチェックしたい。

 また開催期間中の会場は、360°VRカメラで撮影されており、特設ウェブサイトにて随時公開。来場せずとも本芸術祭の世界観を楽しむことができる。受賞者トークイベントについても、特設ウェブサイトでの配信を予定しているという。