アートコレクター・林田堅太郎が、金沢21世紀美術館から徒歩1分という立地にオープンさせた美術館「KAMU kanazawa」。6月のオープンよりこけら落としとして開催されている展覧会「The power of things」では、レアンドロ・エルリッヒ、桑⽥卓郎、ステファニー・クエールの3作家の作品が展示されている。
しかしながら、エルリッヒの新作《INFINITE STAIRCASE》は、新型コロナウイルスの影響で制作が一時的にストップしたため、作品の実物大の図面を展示するに留まり、これまではレアンドロの関連する小作品が展示されてきた。
この度、この《INFINITE STAIRCASE》が完成し、7月23日より公開される。 同作は、螺旋階段を横倒しにしたような造形の作品で、鑑賞者が作品のなかに入って楽しんでもらう体験型のインスタレーション。エルリッヒが得意とする、現実と錯覚の世界を誰もが体験することができる。
同作はパーマネントコレクションとして同館に常設展示されるので、金沢21世紀美術館で長年に渡り人気を集めてきたエルリッヒの《スイミング・プール》(2004)とともに、 金沢のアートシーンを象徴する作品になりそうだ。