金沢の新鋭美術館「KAMU kanazawa」でレアンドロ・エルリッヒの新作が完成

アートコレクター・林田堅太郎が、6月に石川・金沢市にオープンさせた美術館「KAMU kanazawa」。新型コロナウイルスの影響により制作が遅れていた同館のレアンドロ・エルリッヒの新作が7月23日より公開される。

レアンドロ・エルリッヒ INFINITE STAIRCASE 2020 (C)️Leandro Erlich

 アートコレクター・林田堅太郎が、金沢21世紀美術館から徒歩1分という立地にオープンさせた美術館「KAMU kanazawa」。6月のオープンよりこけら落としとして開催されている展覧会「The power of things」では、レアンドロ・エルリッヒ、桑⽥卓郎、ステファニー・クエールの3作家の作品が展示されている。

KAMU kanazawa 提供=KAMU kanazawa

 しかしながら、エルリッヒの新作《INFINITE STAIRCASE》は、新型コロナウイルスの影響で制作が一時的にストップしたため、作品の実物大の図面を展示するに留まり、これまではレアンドロの関連する小作品が展示されてきた。

 この度、この《INFINITE STAIRCASE》が完成し、7月23日より公開される。 同作は、螺旋階段を横倒しにしたような造形の作品で、鑑賞者が作品のなかに入って楽しんでもらう体験型のインスタレーション。エルリッヒが得意とする、現実と錯覚の世界を誰もが体験することができる。

レアンドロ・エルリッヒ INFINITE STAIRCASE 2020 (C)️Leandro Erlich

 同作はパーマネントコレクションとして同館に常設展示されるので、金沢21世紀美術館で長年に渡り人気を集めてきたエルリッヒの《スイミング・プール》(2004)とともに、 金沢のアートシーンを象徴する作品になりそうだ。

レアンドロ・エルリッヒ INFINITE STAIRCASE 2020 (C)️Leandro Erlich

編集部

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