前橋の老舗旅館が「SHIROIYA HOTEL」として再生。設計は藤本壮介でレアンドロ・エルリッヒも参加

群馬・前橋で江戸時代に創業し、約300年の歴史を持ちながらも2008年に廃業した白井屋旅館が「SHIROIYA HOTEL」として20年夏に復活する。設計は藤本壮介が手がけ、レアンドロ・エルリッヒが共用部分のアートワークを務めるなど、多彩な分野のつくり手が参加する。

「SHIROIYA HOTEL」完成予想図

2020年8月25日追記:開業時期は新型コロナの影響で延期。12月を目指すとしている

 江戸時代より約300年、群馬・前橋で営業してきた老舗旅館「白井屋旅館」。多くの芸術家や著名人に愛され、1970年には建て替えとともにホテル業に転換したが、中心市街地の衰退により、08年に惜しまれながら廃業となった。

明治初期の白井屋旅館

 この白井屋旅館が、今年夏に「SHIROIYA HOTEL」として再生される。廃業後、取り壊しの危機にあった白井屋旅館の建物だが、前橋市の活性化の一貫として、14年に再生プロジェクトがスタート。建築・藤本壮介の設計により、5年の歳月をかけ大改修と新棟建設が進んでいる。

 SHIROIYA HOTELは、アーティストのレアンドロ・エルリッヒが共用部分のアートワークに参加。ほかにも、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンや建築家のミケーレ・デ・ルッキがスペシャルルームのデザインを手がけるなど、国際的な面々が携わっている。

 中心市街地の再開発と連携し、街に関わる人々の様々な意見と連携していくという「SHIROIYA HOTEL」。前橋の街の活性化の中心地として、期待が高まる。

「SHIROIYA HOTEL」完成予想図

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