「ロエベ クラフト プライズ 2017」で大賞を受賞したアーティスト。エルンスト・ガンペールの個展がARTS&SCIENCEで開催

世界的アーティスト、エルンスト・ガンペールの個展「Ernst Gamperl 3rd Exhibition」が、東京のAT THE CORNERと京都の& SHOP KYOTOの2ヶ所で同時開催される。本展では、大きめのオブジェをはじめ独創的な表情に富んだ作品の数々を見ることができる。会期は10月26日~11月11日。

Photo by Bernhard Spöttel

 エルンスト・ガンペールは、1965年ドイツ・ミュンヘン生まれのアーティスト。高校を卒業する89年頃、すでに木を用いたものづくりの可能性を探っていたガンペールは、家具職人の道を進むことを決意。家具制作に励むなかで、ウッドターニングに魅せられたガンペールは、独学でその技術や木材の研究を重ねた。

 90年には、オーストリアとの国境にも近いアルプス山脈の麓の村・トラウヒガウに最初のアトリエを構え、自身の制作を開始。同地は、豊富な木材に囲まれた場所であることはもちろん、フリークライミングや自転車などのスポーツを好むガンペールにとって絶好の場所だったという。

 ガンペールの最初の作品は、紙のように薄いメープルを使った木製の器であり、これが高い評価を受けた。のちにヒルデスハイムのデザインスクールでマイスターを取得し、プロとしてのキャリアをスタートさせると、スタジオ開設の3年後には、ドイツで権威のあるダナー賞を受賞。独自の作風で脚光を浴び、国際的に注目を集めるアーティストとなった。その作品は、ドイツをはじめ、イタリアやオーストラリア、日本など、世界各国の美術館やギャラリーで展示されている。

 今回、ARTS&SCIENCEでは2010年、14年に続き、3回目となるガンペールの個展を開催。本展は、ロエベ・クラフト・プライズ2017の大賞受賞後、日本初となる個展であり、ARTS&SCIENCEのホームページでは「Behind the Scenes」と題して、ガンペールについて詳しく触れており、裏側のストーリーを見ることができる。

Photo by Bernhard Spöttel

編集部

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