ポップな形態に宿るアニミズム的エネルギー。彫刻家・コムロタカヒロによる個展が銀座 蔦屋書店で開催

銀座 蔦屋書店の「GINZA ATRIUM」で、彫刻家・コムロタカヒロの個展「Vortex」が開催される。アクションフィギュアやソフビに影響を受け独自のキャラクターを制作するコムロは、本展で初発表となる木彫作品を展示。会期は8月6日〜25日。

 

© コムロタカヒロ

 コムロタカヒロは1985年生まれ、2011年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。1980~90年代のアクションフィギュアやソフビ人形に影響を受け、そのデザインや構造の要素を吸収・再構成した独自のキャラクターを彫刻として表現してきた。

 2012年、14年には高須咲恵と松下徹により活動をスタートしたオルタナティヴ・アートのプロジェクト「SIDE CORE」に参加。最近の主な展覧会に「Juxtapoz Clubhouse」(Superchief Gallery、マイアミ、2018)、「Masks」(Diesel Art Gallery、2016)などがある。

©コムロタカヒロ

 ポップな形態に潜む独特な存在感や、物体に宿るアニミズム的エネルギーに着目するコムロ。その彫刻は古代の宗教彫刻の成り立ちを思わせるとともに、新たな「偶像」の可能性を提示するものでもある。今回、そんなコムロによる個展「Vortex」が銀座 蔦屋書店で開催される。

 コムロは本展で初発表となる木彫作品を展示。会場では、異世界の生物たちが発するエネルギーの「渦」を感じることができるだろう。

編集部

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